不調改善

「買い物前のおにぎり」「硬いものを食べる」ほか ダイエットに役立つ意外な生活習慣

 座ったままの時間を減らす

「座り過ぎが肥満を作る原因になっている」──そう富永さんは指摘します。

「やせにくい体を作っている一番の要因は『自律神経』にあります。自律神経の働きが悪いと、脂肪の燃焼が起こらずにやせにくくなるのです。『交感神経』の働きが悪くやせにくいことを指して『MONALISA(モナリザ)症候群』と呼びます。実は、MONALISA症候群を引き起こす一番の原因が、座り過ぎの生活にあるのです」

15分に1回は体を動かしましょう(Ph/PhotoAC)
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1日15分でも座る時間を減らす

座り過ぎを解消するために富永さんが推奨するのは、「1日15分でもいいので、座る時間を減らしてみる」こと。

「デスクワークの人で座る時間を減らすのが難しい場合は、15分に1回体を動かすだけでも自律神経を刺激することになります。例えば、座ったままかかと上げをしたり、体を捻ったりするだけでも十分です」

買い物に行く前におにぎりを食べる

「買い物へ行くと、ついつい買い過ぎてしまう人がいます。疲れているときなどは買い過ぎる傾向がありますが、その影響として考えられるのは『脳疲労』です。日中の仕事で脳疲労が起きて、理性をつかさどる前頭葉の働きが悪くなってしまって余計なお菓子などを買ってしまうのです」

余計に買ったお菓子やアイスを食べてしまい後悔するのはよくあること。この対策として、富永さんは「買い物前におにぎりを食べること」を推奨します。

「買い物前のおにぎり」で疲れた脳に糖分補給を(Ph/PhotoAC)
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「買い物に行く前におにぎりを食べて糖分補給をすると、脳疲労が軽くなって無駄な買い物が少なくなるのです。おにぎりを食べる余裕がない人は、飴などでもいいので糖分を補ってから買い物に行くといいでしょう」

些細なことですが、「それだけで買い物の量が大きく変わる」と富永さんは太鼓判を押します。

◆教えてくれたのは:食欲コントロールダイエット協会代表理事・富永康太さん

食欲コントロールダイエット協会代表理事・富永康太さん
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西日本リハビリテーション学院卒業後、理学療法士として複数の医療機関に勤務。生理学や解剖学の知見に基づき、延べ3万人以上の治療に携わる。2016年、体質改善サロン「Leaf」開業。2019年、一般社団法人「食欲コントロールダイエット協会」設立。現在はサロンだけでなく、電話相談やオンラインダイエットなども行っている。インスタグラムのフォロワー5.5万人、YouTubeチャンネル登録者数7.3万人など、SNSでも積極的にダイエットに関する情報を発信中。https://shokuyoku-diet.com/

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