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松本明子が明かした「実家じまい」 25年間で1800万円の維持費がかかった「空き家」が600万円で売れるまで

リフォームしていたことなどが奏功

登録をして3か月ほど経った頃、希望額での買い手が見つかった。

「設備が新しくてすぐに住める、というのが購入の決め手だったようです。リフォームしたことが功を奏しました。父のこだわりだった、宮大工さんが建てた総檜造りで建物がしっかりしているところも気に入っていただけた。買い手のご夫婦に、“この家に少なくとも30年は住むからね”と言われて、両親も喜んでくれると思いました」

不動産屋の査定では、「上物の価値はゼロ、土地の価格だけで200万」とも言われた実家を600万円で売ることができた理由はなんだろうか。

「私の場合はラッキー要素が強かったのですが、査定よりも高く売れた秘訣は、家を大切に管理していたからだと思います。私の場合は2回リフォームしていますが、それを抜きにしても、定期的に空気を入れ替えて掃除をすること。空き家は手を入れないと、すぐに朽ちてしまいます。実家を丁寧に扱っていたからこそ、良いご縁につながったのだと思います」

松本明子
「良いご縁につながった」と語る
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遺品整理にさらに費用、新たな問題も

実家の売却が決まって肩の荷は下りたが、「家じまい」はこれで終わりではなかった。

松本の実家にあった置き物
『スター誕生!』でもらったトロフィー
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「実家に大量に残されていた家財や遺品の処分が死ぬほど大変でした。引き渡し期限まで3か月ほどしかなく、遺品整理は所属事務所のスタッフさんにも手伝ってもらいました。東京と高松を飛行機で、または車で片道10時間の道のりを往復し、交通費は総額24万5000円かかりました。引き渡し期限間近には仕事の合間を見てホテルで宿泊し、最後には一気に5連泊で健康ランドに泊まり込みました。宿泊費の合計は約10万円。

そして廃棄した家財や遺品は2トントラック10回分で100万円と、最後まで費用がかかりました」

遺品整理についても、反省点がいくつもある。

「もっと時間をかけて、大切なものと不要なものの仕分けをしたかった。両親が元気なうちに、残すものを聞いておけばよかったと思います。生活を共にしていましたが、実家の荷物についてはお互いに口には出さなかったんです」

松本の実家にあったVHSテープ
出演番組を録画した大量のVHSビデオテープも見つかった
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