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家計再生のプロが語る「月3000円投資生活」のススメ 黄金ルールは「長期・分散・積立」

投資の黄金ルールは「長期・分散・積立」 長期投資で複利の恩恵を

投資で大切なことは複利効果の恩恵を受けることだけではなく、「長期・分散・積立」という投資の基本を守ることだと横山さんはいいます。まず、「長期」とは、短い時間で大きなお金を得ようとするのではなく、長い時間をかけて、将来のための資産を育てること。

「長期的な視点をもって投資に臨むと、

・一時的な経済環境の悪化や市場の暴落などに振り回されることがなくなる
・複利の効果で、資産がどんどん増える

といったメリットがあります」

分散投資でリスクも分散

黄金ルール2つ目の「分散」とは、複数の国や地域、業種の会社に投資をする、値動きの異なるものを組み込む、商品を数回に分けて買うなど、投資対象や投資タイミングを分散させること。横山さんによれば、投資におけるリスクを減らすもっとも効果的な方法が「分散投資をすること」だそうです。

札束と円グラフ
分散投資はリスクを減らす最も効果的な方法(Ph/photoAC)
写真7枚

「たとえば、みなさんが4万円の資金を持っていて、それをすべてA社の株式だけに注ぎ込んだとすると、A社の株価が暴落したり、A社が倒産したりしたとき、たちまち損をしてしまいます。しかし、4万円でA社、B社、C社、D社の株式を買う、といった具合にすれば、『A社の株価の値下がり分を、C社の株式の値上がり分で相殺し、資産全体の値下がりをおさえる』といったことが可能となるのです」

積立で高値づかみのダメージを最小限に

黄金ルール3つ目の「積立」とは、商品を一度にたくさん買うのではなく、毎月決まった日に、決まった金額分ずつ買っていくこと。投資信託は、購入する時の価格である基準価額が日々上がったり下がったりしていますが、積立であれば、基準価額が高いときも低いときも、機械的に一定の金額分ずつ買い続けることになります。

「基準価額が低いときにはたくさん買うことになる一方で、高いときには少ししか買えず、高値づかみによるダメージがおさえられるため、長い目で見ると、結果的に購入単価が平均化されていくのです」

棒グラフと電卓
積立なら、高値づかみのダメージも少ない(Ph/photoAC)
写真7枚
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