更年期

40代から急に低下する骨密度に歯止めをかけるには?「カルシウムだけじゃない」摂るべき大事な栄養素

骨を作る栄養の組み合わせを意識して調理

骨密度をアップさせる食事としては、骨を形成する「カルシウム」「マグネシウム」に加え、カルシウムの吸収を助ける「ビタミンD」とカルシウムを骨に沈着させる「ビタミンK」を含む食材を積極的に取り入れるのがいいでしょう。

鮭のホイル焼き

骨の材料となるカルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む食材の組み合わせが◎

おすすめの組み合わせとしては、ビタミンDが多く含まれるきのこ類や鮭をカルシウムが豊富なバターで調理する「ホイル焼き」、カルシウムだけでなく、カルシウムの吸収を助ける乳糖が同時に摂れる牛乳とマグネシウムが豊富なさつまいもを合わせた「ポタージュ」や「ミルク煮」などがあります。

また、水分補給をするなら、ビタミンKを多く含む「玉露」がおすすめです。

健康食品やサプリメントで不足栄養素を補う

食事だけで必要な栄養素を十分に摂取するのが難しい場合、健康食品やサプリメントで不足分を補う方法もあります。

安全に効果が期待できる健康食品を選ぶには、「特定保健用食品(トクホ)」や「機能性表示食品」、「栄養機能食品」などの、国が定めた安全性や有効性に関する基準などに従って食品の機能が表示されている「保健機能食品」が安心です。

パッケージに「特定保健用食品」「機能性表示食品」「栄養機能食品(栄養成分名)」と記載されているので、表示を確認してください。

なお、保健機能食品以外の健康食品には、「無承認無許可医薬品」と呼ばれるものが紛れている可能性があります。

これは、違法に医薬品成分を含有したり、医薬品のような病気の治療・治癒を謳ったりしている製品のことで、厚生労働省が発表した令和2年度の調査結果では、127製品中、2製品において医薬品成分が検出されたと報告されています(厚生労働省「令和2年度「無承認無許可医薬品等買上調査」の結果について」https://www.mhlw.go.jp/content/11126000/000851112.pdf)。

サプリメント

サプリメントや健康食品を選ぶときの注意点を解説

現在流通している製品の中に、無承認無許可医薬品が含まれていないとは言い切れないため、保健機能食品以外の製品を選ぶときは、HPや広告、パッケージなどで成分を確認したり、「ヒト」に対しての科学的根拠(エビデンス)がきちんと示されていたりするかどうかを確認しましょう。