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「やせおか」でベストセラーの料理研究家が60歳過ぎた今でも「リバウンドなし」の理由 食事で心がける「きまか」とは?

3個パックの1個がハンパに余ることからひらめいたレシピも

「料理は、簡単なのがモットー!」だという柳澤さんに、とりわけ登場回数の多い3品を聞いてみた。

「めかぶ酢を使ったサンラータンは、おすすめです。めかぶ酢って、3個パックとかで売っていて、1個が中途半端に余ることが多いんですよ(笑)。そこでひらめいたレシピです。あえてお酢を使わず、めかぶ酢の酸味で食べるのですが、酸っぱ辛くしたスープは食欲のない日や二日酔いの朝にも最適です。

それから、きのこ数種類をレンチンして味つけしただけものも多いかな。何も作りたくない! って時が私にもあるんですよ(笑)。そんな時の救世主的レシピですね。

あとは、わかめのペペロンチーノもおすすめ。海藻類は、酢の物として登場することが多いと思いますが、油との相性が抜群にいいのです」

市販のめかぶ酢を使い、味つけととろみづけを簡単にしたサンラータン。きのこもたっぷり使用(『毎日「き・ま・か」ごはん』より)
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みそ汁や酢の物だけが活躍の場ではないとわかる一品、わかめペペロン(『毎日「き・ま・か」ごはん』より)
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人生100年と考えれば、60代は半分のターンを少し通過した時点にすぎない。そこからを柳澤さんのように健康でご機嫌に過ごせれば、老後も悪くないと思えそうだ。

「手作りがよいと分かっていても、面倒な工程があると続きませんよね。また健康にいいと分かってはいても、献立を考えるのが苦痛に感じる時もあります。そういう点で最新刊では、どこを手抜きするのか、どこで“足す”のかを意識してレシピ作りをしました。気軽に作っていただけるのも特徴です。できるだけ簡単に作って美味しく食べて、健康を維持するのがいちばんですね」

取材・文/川越光笑(管理栄養士、ライター、編集者)

◆教えてくれたのは:料理研究家・柳澤英子

柳澤英子さん
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やなぎさわ・えいこ。雑誌の料理ページやレシピ本の編集を経て、2002年『ひとりごはん』(西東社)で著者としてデビュー。忙しい人でも苦にならずに作れる簡単レシピを提案。2011年、52歳のときに食を楽しむ独自のダイエット法を始め、1年後には26kg減の47kgに、その後大きなリバウンドもなく、太りにくい体質と健康をキープ。このダイエットレシピを書籍化した『やせるおかず 作りおき』シリーズ(2015年1月~計10冊 小学館)は、260万部超の大ベストセラーに。近著に『料理のその手間、いりません』『映える!おいしい!こんにゃく食堂』(どちらも小学館)、『柳澤式ラクやせオートミールレシピ』( 扶桑社)など。

柳澤英子さんの新著『毎日「き・ま・か」ごはん』

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