不調改善

バナナに含まれるハイパー食物繊維「レジスタントスターチ」はダイエットの救世主!バナナを買うときのポイントは?

入手しやすくなった「グリーンチップバナナ」

以前はイエローバナナが主流でしたが、最近はグリーンチップバナナもスーパーで見かけるようになっており、入手しやすくなっています。「ほのかな酸味があり、甘みもさっぱりしているので、食べ続けやすかったり、料理などに加工がしやすかったりという、継続のしやすさといった観点の利点もあります」と小林さん。ダイエットのためには、できる限り成熟がすすんでいないグリーンチップバナナを選ぶのがおすすめです。

「とはいえ、『イエローバナナ』や『完熟バナナ』のいずれもレジスタントスターチの量は減りますが、完全になくなるわけではありません。『グリーンチップバナナ』だけしか意味がないと神経質になって探し回ったり、成熟してしまったバナナを見て、がっかりしたりする必要はありません」

茶色の斑点が出たバナナ
完熟バナナにもレジスタントスターチは含まれている(Ph/photoAC)
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熟成を遅らせるためのバナナの保存方法

グリーンチップバナナを見つけたらまとめ買いしたい、と思うかもしれませんが、注意が必要。グリーンチップバナナもそのまま置いておくと、翌日には黄色く熟してしまうからです。できるだけ熟すのを遅らせて、栄養成分が変化しないようにするにはどうしたらよいのでしょうか。

「まず、購入時に入っていた袋からは、出すのが大前提。袋に入れたままだと、バナナ自体が発するエチレンガスが袋に充満し、より熟成が進んでしまいます。袋から出したら、房から1本ずつに分けます。房のままで置くと、上にのったバナナの重みで下部分のバナナがつぶれて傷んでしまいます。

また、バナナは南国の果物なので、温かい温度の場所を好みます。常温で置けばすぐに熟れてしまい、逆に冷えすぎると黒く変色してしまうという特徴があります。そこで、1本ずつに分けたバナナは、新聞紙で1本ずつくるみ、冷蔵庫の野菜室で保存するのがベスト。野菜室は冷えすぎないように温度設定することも大切です」

新ダイエット食材「青バナナ」とは

黄色く熟していくにしたがってレジスタントスターチの含有量が減っていくバナナは、青いバナナのほうが腸活ダイエットに効果的。上下の先端に緑が残っているグリーンチップバナナはレジスタントスターチが豊富でおすすめですが、実はさらにレジスタントスターチが多くおすすめなのが、追熟させる前の状態である「青バナナ」。

グリーンバナナ
加熱して料理に使うのがおすすめのグリーンバナナ(Ph/photoAC)
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最近はスーパーなどでも、追熟前の青いバナナを販売するところが増えてきています。青バナナはそのままだと甘さがなく、硬くて食べにくいですが、加熱することで料理にも取り入れやすくなるそうです。

「加熱した青バナナは、においや甘みをほとんど感じさせず、芋や栗を思わせる食感。黄色いバナナの甘みや香りと比べると、まるで別もの! 青バナナは、果物ではなく、むしろ『野菜』と感じる味や食感なのです」

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